断食と聞くと、難しそうとか宗教じみてるってイメージが強かったりしませんか?
実はそんなことはありません。
断食は健康法の中でも簡単でかつ効果が高い方法で、私自身も断食を行ったことで体重が12kg減り、風邪をひかなくなりニキビ肌を卒業できました。
宗教特有のしきたりも、私が行った断食には特にありません。
この記事では、そんなマイナスイメージだけが先行している断食について、1から簡単に「断食ってどんなの?」「断食はどんな歴史があるの?」「やるべきなの?」「メリットは?」「デメリットは?」といった内容について、ひと通りまとめさせていただきました!
端折っている部分もありますが、その辺りは関連記事を読んでいただいたり、書籍を参照していただいて補完していただければ幸いです。
断食とは|ルーツからみる断食
断食を知る上で欠かせないのが、歴史を知ることです。
現代ではやっている断食は、宗教性は感じないものが多いです。が、断食の起源は宗教の修行法にあるので、断食とはを知るならば宗教の話もかじったほうが理解が深まります。
ここでは、断食が現代に至るまでにどのような歴史をたどってきたのか、少し語らせてください。
宗教としての断食
断食は本来、一定期間食を断ち、意識的に禁欲を課すことで心身を浄化させる、宗教の修行法として始まりました。
キリスト教、イスラム教、バラモン教(インド)、そして仏教。これらの宗教では、いまもなお修行法として断食が執り行われています。中でも、イスラム教のラマダンの断食は有名で、イスラム暦九月を断食月とし、毎日日の出から日没までの間、一切の飲食を禁ずる規律が定められています。
そんなあらゆる宗教で行われてきた断食ですが、修行法として断食を繰り返すうちに、いろいろな病気が治ってしまうことが経験的にわかってきます。
。o(思えば、イヌやネコも調子が悪いと何も食べないよな・・・。)
動物が長年の進化の過程で会得した自然治癒の知恵を、人間は修行法の断食によって体験的に会得することになったのです。
科学からみる断食
経験では断食が病気を治ることがわかったものの、それを科学的根拠で示そうという考えになったのは近代に入ってからでした。
東京大学の大沢謙二教授による断食の医学的検討から始まり、当時国立栄養研究所の高比良英雄博士ら5名による断食による心身の変化をまとめた『断食研究』という分厚い書物が作られます。この『断食研究』は断食研究分野の著書として古典的な存在となっています。
そして、研究を進めてわかったことは、断食では現代医学で治らない病気が治っている事実と、効果もものすごいが危険性が伴うということです。
「誰もが安全にできるような科学的断食を作らなければならない」
危険な部分はきちんと補い安全な断食を行ってもらいたい、そんな思いから断食を研究している現代医学者たちが集まり、昭和42年に「絶食研究会」が発足されました。
のちに10年遅れて「日本絶食療法学会」も発足し、現代の断食の研究は「絶食研究会」と「日本絶食療法学会」の二本柱で精力的に行われています。
現代の断食は医学でいう「絶食」
「絶食研究会という名前なのに、断食療法を研究?断食と絶食って意味違わないの?」
実は、断食と絶食の呼び名の違いは、絶食研究会によりきちんと決められています。
- 断食:宗教上の目的で行う食断ち
- 絶食:医学的な目的で行う食絶ち
このことから、私たちが思っている断食は医学の目線だと絶食のことを意味することがわかります。
しかし、「絶食研究会」の発足の中心的人物である故・甲田光雄氏(以下、甲田氏)は、健康法というものは単なる病気治療とか体質改善の目的だけでなく、精神的な向上も含むと考えていました。
加えて、断食という名前の方が一般にも馴染みがあることから、甲田氏は絶食のことをあえて断食という言葉を使っていたそうです。
医学的には「絶食」世間的には「断食」というわけですね。
当サイトにおける断食も、甲田氏と同様、絶食のことを断食と呼んでいます。
断食を行う目的は?なぜやるべきなのか?
次に、断食を行う目的・意味について考えていきます。
宗教的には修行・心身の浄化という意味がありましたが、医学的に断食を行うことの目的とはなんなのでしょうか?病気治療のためとしても、なぜ病気治療につながるのでしょうか?
ここでは、断食を行う根本的な目的を3つ紹介します。
【目的1】食べ過ぎを防止する
現代人の多くが抱えている肥満、がん、心臓病、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの健康問題の最大の原因は「食べ過ぎ」です。
- 揚げ物やラーメンばかり食べていませんか?
- 1日3食食べた上におやつも食べてないですか?
- 野菜だからたくさん食べていいとか思っていませんか?
- 毎日お腹になんか溜まってる感じしませんか?
ギクッとした方、「食べ過ぎ」の可能性が高いです。
断食は食べ過ぎていた食生活に強制ストップをかけるので、食のあり方と自身の体の健康を見直す良いきっかけになります。
【目的2】体内に溜まっている宿便を出す
「食べ過ぎ」によって体はどうなるかというと、消化しきれず腸に老廃物が溜まります。中でも宿便(腸の中で渋滞しているウ○チ)は、食べ過ぎが慢性化している体では確実に溜まっていて、厄介なことに、留まってるうちに発酵が進み腐敗し腸を傷つけます。
この宿便を排出するのに、また、溜め込まないようにするのに、唯一確実な方法が断食だと言われています。
断食を長時間行うことで、腸は活発化し自ら排泄する能力を高めるからです。
食べないと腸の動きが弱まりそうと思う方が多いですが、それは誤解です。食べたことで起こる腸の蠕動運動(内容物を送る働き)は排便のしくみの一部に過ぎず、真の排泄はとことん空腹にしてこそ行われるのです。
【目的3】体本来の能力を引き出す
断食は食を断つので、体には飢餓状態という大きなストレスが生じます。
ストレスというと体に悪いイメージが強いですが、適度なストレスは体に良い影響を与えます。
断食での飢餓状態も同様で、飢餓状態になると体は死を察知し、体内のあらゆる器官を総動員して、断食による飢餓状態に対抗し生命を守ろうと必死にもがきます。
- 胃の中に何か食べ物が入ってきたら100%近く消化してやるぞ!
- この細胞食えるんじゃね?食べて栄養にしちゃおっと(古い細胞むしゃむしゃ)
飢餓状態が起こすストレスへの反発力が、体の機能を仕組みを大きく変動させ、その過程で様々な病気や症状を治す力となってあらわれます。
断食の効果とは?どんなメリットがあるの?
断食の目的はわかったけど、イマイチ具体的にどんなメリットがあるのかわからない。
ここでは断食を行うことであなたにどんなメリットがあるのか、具体的な効果を5つほど紹介します。
先ほどまとめた断食を行う目的の内容も踏まえて、各内容を紐解いていきましょう。
【効果1】血液が綺麗になる
断食により食べ過ぎが抑制されると、血中にだぶついている血糖や中性脂肪、コレステロールなどを減らせます。また、宿便が排出され腸がきれいになると、それまで宿便により傷ついていた腸が改善されますから、傷口から毒が血液中に移動しなくなります。
漢方医学では「万病一元、血液の汚れから生ず」と2000年も前から病気の本質を指摘しています。
血液が綺麗になると、まずどんな病気にもかかりにくくなります。免疫力も向上しますし、がんなどの生活習慣病もほぼ無縁でしょう。
長生きしたければ、血液、そして、汚れを引き起こす食生活を見直していきましょう。
【効果2】毒素排出(デトックス)になる
断食により食べ過ぎが抑制されると、体内の排出活動が活発化します。
そうなれば宿便はもちろんのこと、体にある余分な老廃物や食品添加物、流しきれなかった農薬などの有害物質の排毒(デトックス)が促されます。
その結果、胃腸や肝臓、腎臓をはじめとする内蔵の働きが良くなり、体は本来の機能を引き出しやすくなります。
【効果3】自食作用「オートファジー」で細胞が生まれ変わる
「オートファジー」とは「自分(auto)」と「食べる(phazy)」の単語を組み合わせた言葉で、その名の通り、細胞が自らの一部を分解してリサイクルし生まれ変わらせる機能のことを言います。
2016年に東京工業大学名誉教授である大隅良典教授がノーベル賞を受賞したのは、この「オートファジー」の仕組みの研究でしたね。記憶に新しい方もいるのではないでしょうか?
実は、このオートファジーのスイッチを入れるのが「空腹による飢餓状態」なのです。
中でも1〜2日間程度の断食は、オートファジーを活性化させる最も有効な方法と言われています。
オートファジーによる自浄作用の研究は、今後の健康長寿に欠かせない治療法の1つになるとして期待されており、特に、がん、アルツハイマー病、パーキンソン病などの神経変性疾患(細胞が障害を受け脱落していく病気)の治療に役立つと考えられています。
【効果4】若返りの遺伝子「サーチュイン遺伝子」が活性化
若返りの遺伝子と呼ばれている「サーチュイン遺伝子」も、オートファジーと同様、空腹感・飢餓感をきっかけに働き出すと考えられています。
「サーチュイン遺伝子」は人間であれば全員が持っており、老化を遅らせて寿命を延ばし、肌や髪、運動能力などを若い状態に保つために働いているとされる遺伝子です。1999年に、米国のマサチューセッツ工科大学生物学部のレオナルド・ガレンテ教授が発見しました。
サーチュイン遺伝子が働くと、その他の遺伝子の修復作用を高めて傷つくのを防いだり、体内の酸化(さび)を引き起こす活性酸素を減らすと言われています。
【効果5】心身ともにリラックスする
断食を行うと、体内の糖分が尽きるため、脳は体内に蓄えた脂肪をエネルギーとして使うようになります。脂肪が分解されるとケトン体という脳のエネルギー源が生まれます。
ケトン体は糖質制限ダイエットでもおなじみの脂肪燃焼の鍵でもあるのですが、実は、ケトン体をエネルギー源とした脳は、脳波の一つであるα波を増やし、脳下垂体(のうかすいたい)からはβーエンドルフィンという物質の分泌量が増えることがわかってきました。
α波はリラックス脳波で、βーエンドルフィンは快楽物質と言われます。
実際私も断食を行っていく中で、食事を食べなくてストレスが溜まっていっている状態から、断食3日目になって、急にリラックスできてスッキリした気持ちになりました。いまでも不思議なのですが、食欲なんていらないっていう状態になったんですよね。
宗教の断食も心身の浄化が目的とされ、そして、長年習慣が続いています。
経験でわかったことが科学によって裏付けられた一例といっても過言じゃなさそうです。
【番外編】断食は心身以外にも良いことが!
断食の効果は健康面だけではありません。日々の生活にもちょっとした潤いを与えてくれます。
- 食事に費やしていた時間
- 食事にかけていたお金
断食を行うことで、人は食事のために割と時間を割いていたのだなと気づかされます。1日3食30分としても、毎日1時間半です。3日断食を行えば4時間半もの時間が節約できますね。
また、断食を行うと必然と食費が減ります。3日断食中の酵素ドリンクを買うとしても、1ヶ月トータルでみれば2/3くらいにはなります。断食もそうですが、少食を心がけるようになるのが何より食費の節約に貢献します。
1食当たりのコストが減って行く様をみると、酵素ドリンクを買って断食を行うことのコスパの良さが際立ちます。
断食のデメリット・注意点は?
断食をやる意味も見いだせたしメリットもよーくわかった。だけど、断食にもやはりデメリットがあります。(良い話ばかりのものはありません)
ここでは断食を行うことで被る可能性のあるデメリットや、断食を行う際の注意点をまとめました。
私はこれらデメリットに対して特に不満を持ってはいませんが、中にはデメリットを受け入れられない人もいると思います。
断食を行う前に不安な点は解消しておきましょう!
【注意1】まとまった休み(安静)時間が必要
断食を1日以上行う場合、心身はリラックス状態になるため安静にする必要があります。
具体的には熱のない気だるい状態に近いです。ゆっくり寝たいのんびりしたいと体が訴えるため、できる限り自宅で安静にしましょう。
特にリラックス状態になるのは3日断食の2日目(1日断食の回復期1日目)〜回復期1日目の2〜3日です。
学校や仕事のお休みは、上記の期間にあてると良いでしょう。
リラックス期間を取ることが難しいなと感じた方は、毎日の朝ごはんを酵素ドリンクに置き換える半日断食がオススメです。
半日断食であれば断食後の回復期間は不要ですし、毎日1食置き換えるだけなので日常生活にも支障はありません。しかしながら、半日といえど断食なので、断食で期待できる効果は享受できます。
断食はやってみたいけど時間がないという方は、ぜひチェックしてみてください!
【注意2】断食中の過度な運動は厳禁
断食では安静にするよう努めるということは、もちろん過度な運動も厳禁です。特に心拍数の上がるような息が乱れる運動は避けてください。
もしダイエットや健康の成功率アップを狙うなら、散歩やヨガなどの有酸素運動を行いましょう。
断食は基礎代謝が落ちやすいため、有酸素運動で代謝を上げるのは効果的です。
過度な運動も半日断食であれば大丈夫です。
ただし、行うなら昼ごはんを食べた後などのエネルギーが溜まっている状態の時に行いましょう。
朝は断食の時間として他の断食同様安静に優しい運動に努めます。
【注意3】断食により筋肉が減る
断食では宿便の排出や脂肪からのケトン体生成でも体重は減りますが、同時に筋肉量の低下も体重減少の一端を担っています。
そのため、断食では筋肉量が低下して基礎代謝が落ちて痩せにくい体になる・リバウンドするというデメリットをあげるサイトも多いです。
筋肉が少しでも減るのをデメリットと考えるなら、断食は避けてください。
正直言って、(デメリットに指定はしてますが)筋肉量の低下は私にとってはデメリットでもなんでもありません。筋肉が落ちたのであれば戻せばいい話なのです。
断食では確かに筋肉は落ちますが、それ以上に宿便や(ケトン体排出に伴い)脂肪が落ちます。どちらも落とすには断食が最も効果があると言われているものです。
個人的には、筋肉をつけるよりも宿便や脂肪を落とす方が難しいと思っています。
筋肉が減ることをリスクと思う前に、宿便や脂肪がたまっていることをリスクだと考えて見てはどうでしょう?
筋肉をつけるのは体内にある毒素排出を行ってからでも遅くはありません。
【注意4】リバウンドのリスクがある
断食による筋肉量の低下や食生活の変化は、リバウンドのリスクを高めます。これは紛れも無い事実ですね。
私も断食になれたころに1度リバウンドを経験しているため(すぐに戻しました)、断食は少しでも間違ったことをするとリバウンドするんだと肌で感じました。(ちなみに私のリバウンド原因は回復食の取り過ぎによるものです)
しかしながら、断食でのリバウンドのリスクは対策を施せば減らすことが可能です。
- 代謝を上げる
(筋肉量低下は基礎代謝を下げるため、代謝アップ対策が必要) - 食事量の変化を緩やかにする
(断食による急激な食事量のアップダウンを避け、胃を驚かせない)
私は断食時の代謝アップのために、水をこまめに飲み体内循環を活性化させたり、酵素ドリンクで栄養補給したり、散歩やヨガなどの無理のない運動を行ったりしています。
また、食事量に関しては、断食前の準備期間で徐々に少食&糖質制限を行ったり、回復食の量を徐々に増やしたり、断食の前後の食事量が緩やかになるよう調節しています。
以上の対策をきちんと施せば、リバウンドはそう起きません。
正しい断食を行い規則正しく生活すれば、断食でのリバウンドは心配しなくて大丈夫かと思います。
断食とは|まとめ
私たちが私生活で行う断食には、宗教を目的とした断食と健康を目的とした断食の2つがあります。
中でも、健康を目的とした断食には、食べ過ぎの防止し排泄を促す→宿便を出す→体本来の機能を引き出すという、いわば体を生まれ変わらせることが最大の目的であり行う意義でもあります。
そして、断食を行うことで、私たち人間には以下のようなメリットがあります。
- 身体機能のリセット(不調を取り除き、生き生きとした体に)
- 寿命を延ばす(飢餓状態による生命維持スイッチの起動)
- 精神面の向上(医学でも宗教でもどちらにもあるメリット)
以上から、断食とは『人間が本来持っている生命・寿命を最大限に活用させるためのブースターのようなもの』じゃないかなと考えています。
極度の断食は体に毒ですし、危険です。ですが、適度に栄養を取りつつ断食を行えば、危険ということはなく、むしろ健康面でのメリットを多く受けれます。要は、アクセルを踏みすぎないことが大切なんです。
当サイトでは、あなたの生活に寄り添う形で、様々な断食のやり方を紹介しています。書籍を読んでもいまいちわからないなと思うところを重点的にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
ちなみに、全てのメニューに共通することですが、アクセルを踏みすぎてオーバーヒートすることはありませんのでご安心を。(デメリット対策もバッチリです!)
気張らず気軽にお試しくださいませ。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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