こんにちは、ミカです！
今回は酵素についてちょっと知識を持った人が信じ込みやすい『酵素についての嘘知識』を４つご紹介したいと思います！
酵素についての誤った知識・嘘４選
嘘１：人間が一生に作ることのできる酵素には回数制限がある
酵素について様々なサイトを見ていていると、中には以下のような論理を語っているサイトがあります。
『酵素は人間の遺伝子レベルで作ることのできる回数が決まっている。だから、体外から酵素を摂取しなくてはならない。』
というもの。正直このような文言を見て、とても驚きました。実はこれ、７割以上が間違いなのです。
[st-kaiwa1]私も酵素について詳しくなかったら信じちゃったかも・・・。[/st-kaiwa1]
ちなみにこの回数制限があると言われている酵素は、『潜在酵素』と呼ばれている体内維持活動に使われている酵素のことです。
確かに、近年の研究の結果、体内にて作られる『潜在酵素』は一人一人の遺伝子によって限界があることがわかっています。ですが、それは体内の潜在酵素がいずれゼロになるということを示しているわけではありません。確かに年齢とともに翻訳機能が低下する可能性はありますが、遺伝子にシグナルを送る機能が保たれている限りは酵素を作ることをやめると言った事実はありません。
[st-kaiwa1]補足ですが、『潜在酵素』自体は、人間が150年生きられるくらいは機能としてあるそうです！[/st-kaiwa1]
なので、自然と酵素が作れなくなった時があなたの寿命です。抗うことはできません。また、何か病気が原因で酵素ができなくなった場合は、お医者様から出されるお薬を飲みましょう。
嘘２：足りない酵素は体外から摂取することができる
『酵素は人間の遺伝子レベルで作ることのできる回数が決まっている。だから、体外から酵素を摂取しなくてはならない。』
上の文章の後半部分である『体内に酵素を補給しなくてはならない。』、これもまたおかしな文言です。
よく酵素について書かれたサイトでは、酵素の制限があるという部分についての記述は間違っていないものの、後半の『体内に酵素を補給しなくてはならない。』という部分を、いかにも『酵素を補給しましょう！』といった酵素商品の推しポイントのように書かれているものが多いです。
[st-kaiwa1]そういうサイトが検索上位にいるからまた困っちゃうんだよね！[/st-kaiwa1]
ちなみに、そういうサイトで体外から補えると言われている酵素は、生野菜や果物などに多く含まれる『食物酵素』のことです。
しかしながら残念なことに、その体外から補えると巷で言われている『食物酵素』は、体内酵素によって消化分解されてしまうため、『潜在酵素』のような活躍をすることはありません。つまり、『食物酵素』は『潜在酵素』の代わりにはなりえないのです。
これはなぜかというと、酵素がタンパク質の一種であるということが深く関係しています。タンパク質の一種である酵素は、口から体内に入ったとして、タンパク質を消化する酵素であるプロテアーゼによってアミノ酸に分解されてしまいます。どんな酵素も体内に入ってしまえば『わーいタンパク質だ！』と認識されてしまうのです。
ですが、だからと言って『食物酵素』をとらなくてもいいかと言われれば、答えはNOです。『食物酵素』には、食物の消化を助けたり、『潜在酵素』の働きを活性化させる働きがあります。なので、体内酵素である『潜在酵素』をサポートするという役目は十二分に果たせます。
したがって、足りない酵素は体外から摂取するのではなく、体内酵素自体を活性化させる方向で考えましょう！
嘘３：体内酵素が減少すると老化する。
これも典型的な間違いですね。正確には、体内酵素が減少すると老化するんじゃなくて、老化とともに体内酵素が減少する、です。これは酵素を作る体内の触媒（細胞・細菌等）が年齢とともに減少するからということです。言葉のつながり方でこうも意味が変わるとは・・・恐ろしいものですね。
この間違いを元に、様々なサイトで
『体内酵素が減少すると老化するから、体内酵素を増やすために酵素を摂取しましょう！』
というアンチエイジング的なノリの文言があったりします。もうここまで読んできたあなたなら、この文章が全て間違いだと気づいていますよね？逆に気づいてないなら、読み直してきて欲しいです。
まず、人間の体内酵素は150年分の翻訳ストックがあると言われています。なので、体内酵素自体が不足することはまずありえません。そして、体内酵素である潜在酵素は体外酵素である食物酵素では補えません。なので、酵素を摂取することはおかしいとわかりますよね（そもそも必要性が皆無）。
ですから、酵素にアンチエイジング効果を求めることは、当サイトとしてはおかしいことだと言わざるを得ないです。もしいつまでも若々しくいたいと思うのであれば、酵素を補うという考えよりも、体内酵素を作りやすい環境を整えることに着目した方が賢明です。
嘘４：出来た酵素ジュースはさらに発酵させると良いため、数日常温保存しましょう。
最近ではグリーンスムージーをお家で作ったり、グリーンスムージー専門店なんかも流行っていますよね？実はグリーンスムージーなどのスムージーも酵素液（酵素ジュース、酵素ドリンク）の一種なんです。ここではそんな酵素液をご自宅で作る際に注意してもらいたいことを紹介します。
[st-kaiwa1]私も作ってみたいなと思っていろいろ調べてたんだけど、一部とんでもないアドバイスがあったんだ！！[/st-kaiwa1]
酵素ドリンクの作り方をいろいろ調べていると、大抵のサイトはしっかりとした作り方や保存方法が書かれていました。しかし、中には
「酵素ジュースはできた後も発酵をし続けるため、さらに発酵させると効果的！なので、できた後も数日常温保存しましょう！」
的なアドバイスが書かれているものもありました。
・・・普通に腐っちゃいますよ（苦笑）
酵素ジュースを手作りする場合は、完成して濾過した後はすぐに飲みましょう！そして、飲んでみて味に異変を感じたら飲むのをやめましょう！
[st-kaiwa1]酵素ジュースは発酵食品です。キムチだって数日冷蔵保存してたら酸っぱくなりますよね。あれと同じです！[/st-kaiwa1]
ちなみに酵素ジュースができた後も発酵するとして、その発酵は酵母によって行なわれます。そして、出来上がった酵素ドリンク内の酵素は体内では活躍しません（嘘②より）。その酵素は酵母にのみ役立ちます（酵母は生きるために酵素を食べます）。だから、無駄に発酵したって酵母が酵素を食べるだけだし、ただただ腐敗が進むだけですよ！
[st-kaiwa1]発酵と腐敗の違いは人に害があるかないかというだけ。現象としては全く同じなんですよ！なので、害がないうちに発酵食品は食べましょうね！[/st-kaiwa1]
あと、酵素ジュースを作る際は必ず手や容器を殺菌・消毒してからにしてくださいね。食中毒になりますよ（汗）
まとめ
いかがでしたでしょうか？
酵素に関してあらゆる嘘知識をまとめてみました。本当っぽい嘘ばかりでしたよね。騙される方も多いんじゃないでしょうか？
酵素は人間の生命維持活動に必要なものです。非常に大切な物質であることに間違いはないのですが、その裏でいろいろな欲望や嘘によって酵素自体の機能を履き違えた知識や商品も数多く存在します。私たち消費者は、そんな嘘と本当の狭間の中で、できる限り正しい知識を得て、今回であれば『酵素』について、正しくうまく付き合っていかなければなりません。
正しい知識を得て、それを実行する。それが何事にも共通する『前進』だと私は思います。
あなたも今回得た知識を生かして、素敵な美と健康ライフを送ってくださいね。
では、今回の記事のまとめに入らさせていただきます。
＜体内酵素編＞
- 体内酵素を作る制限はあるものの、その制限は寿命150年分に相当するため実質ないに等しい。
- 体内酵素を作る機能の低下によって、体内酵素が作られにくくなることはある。
- 体内酵素は体外酵素（食物酵素）によって補えない。
- 体内酵素を間接的に活性化させたいのであれば、食物酵素はサポートになる。
- 体内酵素は摂取するではなく、増やす！活性化させる！
- 体内酵素を作る機能の低下は老化によって起こるが、老化が体内酵素を減少させるわけではない。
＜酵素ジュース編＞
- 酵素ジュースは発酵が完了したらすぐ飲むこと。味がおかしくなったら捨てること！
- 酵素ジュースを作る時は殺菌・消毒を徹底すること！
以上です。最後までお付き合いいただきありがとうございました！
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